京都市が平安建都1200年を記念して京都の音楽文化の殿堂として、平成7年（1995）秋にオープン。日本唯一の自治体直営オーケストラとして創立された京都市交響楽団の本拠地でもある。設計者は「建築界のノーベル賞」ともいわれる「プリツカー賞」受賞の磯崎新氏。

大ホール（1,833席）には国内最大級を誇るドイツ・ヨハネスクライス社製パイプオルガンを配し、ストップ（音色）数90、尺八・ひちりき・笙・篠笛の4種の日本の伝統的和楽器のストップも備えている。大編成のオーケストラと合唱団でも演奏可能な、客席とステージが一体化できる華麗な音響空間である。

小ホール（アンサンブルホールムラタ、510席）は小編成のオーケストラ、ピアノや室内楽・邦楽等の演奏会に最適の音響環境を備えており、UFOを思わせる舞台照明など独特の雰囲気を醸しだすインテリアに包まれながら、演奏者の息づかいまでが伝わるほどの距離感で身近に音楽とふれあえる。

また、毎年秋に「京都の秋音楽祭」が開催されており、国内外の一流オーケストラや京都ならではの独自のコンサートが開かれている。