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“ここでしか食べられない”「海の京都料理LABO」プロジェクト、始動!

海の京都料理LABO

「海の京都」とは、日本海に面した京都府北部のこと。
山海の幸に恵まれたこの地域にて、“美食体験の発信”を掲げた「海の京都料理LABO」が発足。
料理人、生産者など70人が集結し、2月、京丹後市にて開かれたキックオフの様子をお伝えします!

「海の京都」ならではの“食”で盛り上げるために

京都市内から車を走らせること約2時間。日本海にも近い7つの市町からなる京都府北部エリアを「海の京都」と呼ぶ。ブリやカニのシーズンが終われば、真鯛や甘鯛、初夏には丹後とり貝などが漁場を賑わし、肥沃な地では野菜やフルーツ栽培も。一年を通して山海の幸が得られる美食の宝庫にて、“この地域でしか味わえない「食」の体験を”と立ち上がったプロジェクトが「海の京都料理LABO」だ。

「小さな事例を積み上げ徐々に広げるべきですね」

『白岩恒美農園』白岩千尋さん

先日、京丹後市でキックオフ会が開かれ、料理人、生産者、観光事業者など、地元で食の仕事に従事する約70人が集まった。会場では、日本料理アカデミー理事長の村田吉弘さん(『菊乃井』三代目主人)や、同アカデミーの海外事業に携わる髙橋拓児さん(『木乃婦』三代目主人)による講演も。村田さんは「この地に昔から伝わる“塩ブリ”に代表されるように、『海の京都』には食のストーリーとヒストリーがたくさんある」と地域の魅力を伝え、「食の関係者が、協力し合うという意識を持ちアピールすれば、今以上にお客さんを呼べるのでは?」と持論を展開。一方、高橋さんは同アカデミーの海外研修を例に挙げた。

「皆で自主的に活動すればいろんな知恵が集まる」

『菊乃井』村田吉弘さん

「フランスの地方には、車で3時間かけても食べに行きたいと思うレストランがあります。町のシンボルとなる店が数軒あることで、地域全体のポテンシャルが上がるのです」とも。それには個々の学びが重要だと熱弁し、独立独歩ではなく地域で共存していく大切さを伝えた。講演後、宿の主人や和食料理人、生産者に話を伺うと、「やらされているという意識では向上しない」と忌憚なき意見も。「まずは行動を起こすところから。例えば、初夏に採れる糖度が高い玉ネギをテーマに、名物メニューを考案するのは?」。小さな成功事例を得、それを実績として多角的に広げていくことの重要性を、実感したようだ。現在、「海の京都料理LABO」では食の仕事に携わる方々の参加を募っている。活動は始まったばかり。今後の展開に期待したい。

甘鯛など海の幸はもちろん、筍や山菜など大地の恵みも豊富。「伊根で春に獲れるアワビは、海藻をたっぷり食べているから肝が緑がかっている。ミネラルも豊富」とは、『文珠荘』総料理長の武本元秀さん。

京都府では府内の魅力を「もうひとつの京都」と題し、地域ごとの楽しみを発信する。「海の京都」とは北部の7つの地域のこと(福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町)。宇治茶の産地として名高い南部地域を「お茶の京都」、かやぶきの家など日本の原風景が残る中部地域を「森の京都」、日本有数の筍の産地である乙訓地域を「竹の里・乙訓」と呼ぶ。

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