投稿日: 2025年11月17日(月)

川のサイクルツーリズム 第1回「由良川」

川のサイクルツーリズム 第1回「由良川」

さて今回は、京都府内で最長距離を誇る由良川をご紹介します。
なおこの連載では実際に自転車で走って訪れてみたいと思っています。自転車に乗ることで見える景色や感じる気持ち、それを伝えられたら自転車の魅力も少しはわかってもらえるといいなぁと思いました。

由良川のイメージですが、京都府民でもよく知らない人が多いのではないでしょうか。
私は京都府南部、城陽市出身なのですが、京都市の北側って訪れることもあまりなかったので、由良川ってよく知らずに大人になりました。きっと私以外の京都府南部出身者も同じような感覚なのではないだろうか?と思っています。京都府南部側の人だと「美山町(南丹市)を流れているのが、由良川」と言うのが、一番わかりやすいのでしょうか。
 
由良川看板と(由良川看板と)

しかし由良川って、実は美山の山の奥で最初の一滴が始まってから、実に146kmかけて日本海へと流れていきます。
川の長さは京都府で一番、それも源流から河口まで京都府内で完結している長く、そして素晴らしい川なんです。源流から最初の20kmほどは一般の人の立ち入りは制限されていることもあり、源流が守られているイメージが強いです。自転車で行ける地点まで行ってみるとかなり山の奥深くまで入り込むので、きついし車の往来も基本的にはないので不安でもありますが、ちょっと感動ものです。
 
芦生の原生林(芦生の原生林)
 
  
源流方面へは美山から佐々里峠へ向かう途中で京都大学芦生研究林方面へ(源流方面へは美山から佐々里峠へ向かう途中で京都大学芦生研究林方面へ)

美山では佐々里川や棚野川など、素晴らしい清流が支流として由良川にそそぎ、その川の流れを見ながら自転車で走るだけでも癒されます。
 
美山かやぶきの里(美山かやぶきの里)

美山の中心から芦生までの府道38号線はその昔、京都国体の自転車ロードレースのコースにも使われました。そして和知方面へは府道12号そして綾部へは国道27号線を。交通量はやや多いと言えど京都府南部に比べると少ないです。
 
由良川上流 南丹市美山町(由良川上流 南丹市美山町)
 
由良川上流 南丹市美山町(由良川上流 南丹市美山町)

南丹市も終わりに差し掛かる頃、大野ダムがあります。そして国道27号線と合流する頃には水量も増え、芦生で見た細い小さな由良川からは想像もできない大きさに変わっています。
 
京丹波町和知付近(京丹波町和知付近。この辺りまで来ると川は大きくなります)
 
京丹波町広野(京丹波町広野)

自転車で由良川を追うには、綾部からは堤防を通って福知山へ。そこからは府道55号で一気に河口を目指すのがお薦め。芦生から河口まで、普段自転車を楽しんでおられる人であれば一日で行けるでしょうか。

食事は美山や和知には道の駅がありますし綾部市内や福知山市内であれば飲食店には困らないでしょう。私は今回大江駅近くで鬼そばを食しました。
 
今回は大江駅近くで鬼そばをいただきました(今回は大江駅近くで鬼そばをいただきました)

走り終えたあと、河口の京都丹後鉄道宮舞線を使い宮津からは輪行で、福知山そして京都へ鉄道を使うというアクセスも個人的にはお薦めです。
 
由良川河口へ(由良川河口へ)

なお私は、今回の取材では城陽から花脊峠と佐々里峠を越えて芦生へ。そして福知山まで撮影し、そのまま城陽へ走って帰りましたが、約250km、出発も帰着も真っ暗闇でした。

https://yuragawa.org/history/

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