投稿日: 2025年12月03日(水)

川のサイクルツーリズム 第2回「木津川」

川のサイクルツーリズム 第2回「木津川」

京都府南部を流れる木津川。京都府南部在住の人には非常になじみのある川です。多くのサイクリストが木津川沿いの木津川自転車歩行者専用道、一般的に「木津川サイクリングロード」という名称の方が多くのサイクリストには馴染みがあるではないでしょうか。
木津川という名前の由来は木津という地名からで、奈良時代に材木陸揚げ用につくられた港だそうです。
木津川の全長は約100km。木津川から大阪湾までは淀川となり、河口まで約140kmあります。木津川の全長100kmほどの約半分は京都府ではなく、三重県です。
※一部名張川上流が奈良県です

 
木津川源流(三重県の青山高原の奥が木津川源流。こんな小さな水の流れが、約100kmかけて大きな川になるのは驚きです。)

三重県の山奥、青山高原の山麓に木津川の源流があります。名張と津の間、昔で言うと伊勢国と伊賀国の境目に源流があります。最初の数kmは京都府で見かけるような大きな河川とは想像もできないほどの小川です。
 
県道から源流への分岐点(県道から源流への分岐点。木津川源流の看板が親切です。)

しかし柘植川、服部川、名張川など木津川と同じ、もしくは木津川よりも水量が多いのではないか、という河川と合流をして大きな河川となって京都府へと流れ込みます。実際名張川などの上流にはいくつかの大きなダム湖があり、私も最初の頃はてっきり木津川の上流は名張川だと勘違いしていました。
三重県の伊賀上野までは、京都府内で見る木津川とは全く雰囲気が違います。このあたりの違いを感じるのは、自転車ならではの楽しみかもしれません。
源流となるところには小さな石碑もありますが、途中から舗装もされておらず急勾配の道の先にあるので、どうしても自転車で行きたい!と言う人はマウンテンバイクのようにオフロード走行ができ、急勾配でも走行できるタイプのものがお薦めです。ちなみに私はロードバイクで行ってきました。きつかったです・・・

 
県道から源流まで(県道から源流までは簡易舗装や未舗装路を進んでいきます。ここを楽しむには、オフロードを走行可能な自転車がおススメです。)

宇治川や桂川の合流地点である「さくらであい館」から木津川市の国道24号線まではサイクリングロードが整備されており、非常に走りやすいです。休日ともなると「さくらであい館」からサイクリングロードには、たくさんのサイクリストが走っています。

 
木津川自転車歩行者専用道は大半の区間で京奈和自転車道とも共有(木津川自転車歩行者専用道は大半の区間で京奈和自転車道とも共有しており、案内に沿って行けば和歌山まで行けます。是非みなさんチャレンジしてみてください。)

 
サイクリングロードには京奈和自転車道に指定(サイクリングロードには京奈和自転車道に指定され、案内がペイントされています。)

サイクリングロードの終点からは、平日や土曜日だと大型車も多くあまりお薦めは出来ないのですが、例えば加茂駅から自転車を分解して袋に入れて列車に載せるスタイル「輪行」で走りにくいところだけ列車を使い、たとえば広河原から旧街道を繋ぎながら三重県を楽しむ、というのも面白いかもしれません。

 
広河原付近の沈下橋(広河原付近の沈下橋)

 
泉大橋南詰(泉大橋南詰、木津川自転車歩行者専用道終点から淀川河口までは61km。普段サイクリングを楽しんでおられる方であれば、1日で往復できそうな距離です。)

私の次男がまだ小さかった頃、二人で輪行して交通量の少ない月ヶ瀬まで列車移動し、そこから走ったりもしました。笠置の町も小さいながら素晴らしい町で、個人的にはここも見てほしいなぁと思います。駅前で販売している炭酸サイダーなんかもおススメです。
 
笠置の炭酸サイダー(笠置駅構内にある「ほっとステーション与一」さんでは、笠置の炭酸サイダーを販売されています。実は笠置と言えば炭酸サイダーです。)

さくらであい館から上流で進む場合は、ここで何か食べるものを購入する、もしくは石清水八幡宮界隈で食事をしたり購入するのがおススメです。サイクリングロードに入ると食べるものを購入しようとすると、一旦道を外れる必要が出てきます。

 
八幡市のパン屋「リーブル」(八幡市のパン屋「リーブル」さんでパンを購入して走ることが多いです。
サイクリストにも人気のお店で、サイクルラックも常設。店長さんに、とびだしぼうやの話を聞くと面白い話が出てくるかも!)

 
さくらであい館(宇治川、桂川と合流するところにある「さくらであい館」。休日ともなると大阪や京都方面からたくさんのサイクリストがやってきます。)


京奈和自転車道
京奈和自転車道/京都府ホームページ

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